第13話

「さおりちゃん…」

助けに行きたいけれど、いまだ自分たちは一度も敵地に乗り込んでいない。出来るわけないと思った。再びこっそり自分自身に手を伸ばす結城。


「んんんん!」

岩木の寝言。結城に向かい寝返りを打ってきた。びくぅ! と結城は驚く。その日はオナニーを止め、眠ることにした。なかなか寝付けない結城。タオルケットを頭からかぶるとさおりを想う。


さおりは今頃敵兵とセックスしているのだろうか?


マドンナだったのに! 今では単なるずりネタだ! 結城は心で絶叫する。


―翌日。

賞味期限の切れたパンなどを食らう岩木と生徒たち。結城は一人その場を立ち去ることにした。


「ちょっと用事があるから」

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