3.僕らの3年後の未来には

第5話

「岩木先生、さきの雷のせいじゃないですか? バックトゥーザフューチャーの世界です!」


聖子先生は岩木ほどはたじろがず叫ぶ。


「タイムスりーっぷ!」鈴木。

「まじかーーーー!!!」斉藤。

「日本が戦争かぁぁ!!」松山。

「がち戦争か!!」いじめっこリーダー。


大騒ぎのいじめっこたち。


「ああああああ、平和主義の日本が」

鈴木が叫ぶ。結城は押し黙ったままだ。


「これは一体どうしたことか?」

岩木は腕を組む。


みんなは、2年A組の教室に戻ってきた。度重なるサイレンと爆撃の音。


「死にたくないよー!」

叫ぶ松山。いじめっこだ。


戦乱に投げ込まれた2年A組。それでもいじめっこたちはいつも結城をリンチしていたので、戦闘に自信があったかもしれない。


だが、リーダーが見つけた機関銃を手にしたとき絶叫した彼らが居た。


「どこにあった!」

岩木がリーダーに尋ねる。


「日本人に、自衛隊が配ってました」


「おー!」鈴木。

「エクセレント!」斉藤。

「ゲームの世界だ!」松山。


リーダー以外のいじめっ子たちは興奮気味だ。やはりいつも暴れているので、戦闘に自信があるのか?


鈴木が試しに、ゴミ箱を機関銃で打ってみようとする。一切当たらない。ダガガガガ! という激しい銃音とともに吹き飛びそうになる両腕。


「て!」


そのあまりの衝撃に、鈴木は戸惑うばかりだ。松山も銃を撃つ。まるで当たらない。


「こんなんでどうやって戦うんだよ!」

斉藤。いじめっこが叫ぶ。

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