第7話

そこまで隣の男子生徒が言う。

「あ、よろしく!」

だが、はなのあいさつに応える男子生徒。悪い子ではないのだろう。

「あ、よろしく!」

はなは笑う。男子生徒は言葉を続ける。


「それよかさーなんかこの辺、臭くない?」

男子生徒があたり一帯の空気の悪さにぼやく。

「あーそうかな?そうでもないけど」

はなはくじけずごまかす。


「や、絶対そうだよ、臭いよここ。これはうんこの匂いだ」

はなはその言葉におびえる。だが男子生徒は言葉を続ける。

「犬でも入ったのかな?」

はなの口臭だとはばれていないようだ。はなは絶叫せずに、言葉で端正に答える。

「もう、いいじゃん!そんな匂い探索しなくても」


「くせ!」

「え?」

はなは怯えながら戸惑う。

「や、我慢できない、この匂い強烈すぎ!」


結局席を隣にした男子生徒との日野咲はなの会話は匂いに終始した。


はなはげんなり来たが、匂い元がはなだとバレていないだけましだと思ったが、これから毎日こんな生活が始まるのかと思うと、やはりげんなり来た。


そうして休憩時間。


はなを取り囲んだクラスメートの女子。

「はなさん、現役のモデルなんだってね!CDやDVDも出してるんだってね。すっごいわー!」

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