第11話

(反戦なんかして暗殺されたら?)


また英大が逃げ回りながら反戦の歌を歌う。それを偶然か意図的かテレビ中継が拾う。


「またか」


負傷の花嫁を前にして、語る音羽。


「俺が反戦の歌を歌ったとして、戦争が止まるのか?俺は確かにオリコン1だ。俺が世界を救えるのか?」


そこまで言うと。


「反戦の歌を歌うのね」


「ださいからやだ」


瀕死の花嫁の前ではっきりと言う音羽。


「ひちちちちち」


ほっぺをつねる瀕死の花嫁。女社長。


「やりなさい。業務命令よ。あなたを変えるために私は死にそうなのかもしれないわ。瀕死の花嫁の言うことを聞けないの?」

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