第9話
とある音楽番組。オリコン10までが登場する音楽番組。そこで、音羽はオリコン1で歌う。愛の歌、恋の歌。
(これでいいんだろ?俺がオリコン1だ。やつは圏外だ。俺が正しい。愛を歌う、恋愛を歌う。俺が正しい。みんなが好きだから。だから、俺が正しいまたオリコン1だ)
音羽の歌声とカッコよさに魅了され、歓声を上げるオーディエンスたち。音羽は自信をみなぎらせる。
ところが音楽番組が一興を講じた。反戦のミュージシャン、英大を招き入れたのだ。今回のランキングは、33位。到底この番組には出れないランキングの音楽だ。
英大の歌う反戦の歌が、観客を絶大なる拍手に向かわせる、自分より大きな歓声にとまどう音羽。
(こっちの方が好き?でも、俺がオリコン1だ。風刺だとかテーマだとかそんな小難しいものなんて誰も愛さないよ。音楽で世界を変えるなんておこがましい)
だけどこの歓声は。
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