05.ゲーム会社

第10話

「社長、見てください!

こんなメールが届きました!」


社長秘書が

プリントアウトした

メールを社長に差し出した。


ここは

パソコンゲーム制作会社

アクアの社長室だ。


『はじめまして。


唐突ですが、あなた方は

ゲームの作り方を

間違っていました。


今の戦争具合を思うと、

ゲームで戦争をしたり、

ゲームで殺戮を行っていたので、


戦争を素敵なもの

かっこいいものと

捕える若者があとを

絶ちません。


殺戮を行った

軍人たちも

自分をかっこいいと

信じてやまないでしょう。


そこでお願いがあります。


核を廃絶するゲームを作れませんか?

戦争を止めるゲームを作れませんか?


それを

ダサいと思いますか?


だけど、もしも本当に

かっこいい核を廃絶する

ゲームが作れたなら、


本当の意味で世界を救う

勇者が現れてくると

思いませんか?


ぜひ熟考をお願いいたします!』


長文だった。

だけど熱意は響く。

静かにメールをに目を通していた

社長が読み終え、メールの用紙を

手の甲ではたく。


「なるほど。なるほど」


秘書は社長の

次なる動きを見つめる。

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