第4話
実は伊織誠とは、
不治の病、統合失調症が
今は亡き、松澤大樹の医療で
完治できると宣言する
キリトというメンヘラブロガーを
叩いたネット記者だ。
伊織はこう記事に
書き連ねた。
別に松澤大樹の特別の
医療を行って完治しなくとも、
統合失調症は今では、
精神薬を選べば
ちゃんと子供も産めるし、
完治はもはや不要。
もう松澤大樹の医療は
この世には要らないだろう。
松澤大樹も死んだことだしと
断言した頃から
統合失調症の症状が
出て来た。
伊織の読んだ、
キリトのブログでは、
統合失調症が
純粋に精神病のケースと
脳内ハッカーのケースと
殺戮衛星のケースの
危険性があると提唱していた。
伊織はしばし
統合失調症を患い、
こいつは病ではない!
という確信を覚え始めていた。
「お前はキリトか?」
空をにらむ伊織。
『違う!』
伊織の脳に、幻聴が響く。
この反応、明らかに
脳内ハッカーだったと
伊織は確信する。
「悪かったよ、キリト。
お前の説をぶった切って。
だけど、こんな風に俺を
襲うのはフェアじゃないと
そう思わないか?」
そこまで
伊織は空に話して、
押し黙る。
するとすぐに
反応が返ってきた。
『違う!
私はキリトではない。
キリトを侮辱するな!』
そう叫ぶと
脳内ハッカーが
伊織を襲う。
しばしばの脳の
拷問に、叫ぶ伊織。
「ぐぉぉぉぉぉおお!」
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