02.統合失調症
第3話
「ぐあぁぁぁぁああ!」
ここは
とあるネット記者。
伊織誠の自宅。
イリアの
核弾頭のニュースも
迅速に報道した。
そんな
伊織だが、
ベッドに突っ伏し、
シーツを握りしめる。
「う、ぐぅ! またか」
伊織は痛み止めの
錠剤をあおり、
ペットボトルの
コーラで流し込む。
そうして、
どっとベッドに
突っ伏していた伊織だが、
おもむろに立ち上がり、
天井を見上げ、
片腕を掲げる。
「おい!
脳内クラッカー!
俺は正直、大した男じゃないと
思わないか?
記者だが、
別に世界を変えている
わけでもない!」
そこまで叫ぶと
再び脳の激痛の
度合いが急速に
上がってくる。
「ぐう! 何のために
俺に拷問をかけているのかな?」
伊織は統合失調症だ。
最近、身の回りで
不思議な現象が相次ぎ、
精神科でそう診断された。
だが、
伊織は自分が
完全に精神病だとは
信じ切っていなかった。
叫ぶ!
「やめろ!
脳内ハッカー!!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます