02.統合失調症

第3話

「ぐあぁぁぁぁああ!」


ここは

とあるネット記者。

伊織誠の自宅。


イリアの

核弾頭のニュースも

迅速に報道した。


そんな

伊織だが、

ベッドに突っ伏し、

シーツを握りしめる。


「う、ぐぅ! またか」


伊織は痛み止めの

錠剤をあおり、

ペットボトルの

コーラで流し込む。


そうして、

どっとベッドに

突っ伏していた伊織だが、

おもむろに立ち上がり、

天井を見上げ、

片腕を掲げる。


「おい!

脳内クラッカー!

俺は正直、大した男じゃないと

思わないか?


記者だが、

別に世界を変えている

わけでもない!」


そこまで叫ぶと

再び脳の激痛の

度合いが急速に

上がってくる。


「ぐう! 何のために

俺に拷問をかけているのかな?」


伊織は統合失調症だ。

最近、身の回りで

不思議な現象が相次ぎ、

精神科でそう診断された。


だが、

伊織は自分が

完全に精神病だとは

信じ切っていなかった。


叫ぶ!


「やめろ!

脳内ハッカー!!」

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