第22話

「ジェミー、ジェミー。ごめんよ、だって、オラぁ…オラ…オラは……ジェミー……ウォォォォオオォォォォオオオオオオオオオ…オイオイオイオイ……」




野獣はひとしきり泣き叫ぶと、やがて、丸太のように太い腕で涙を拭い、ケビンたちの方に向き直った。




「先生、警部さん。どうか、どうか、オラにジェミーを看取らせて下さい。ジェミーをカケラでも疑ってしまった、オラの罪をこのオラに償わせて下さい。」




心の底からすがる野獣男に、トッド警部はうなずいた。ケビンはあたたかい眼差しで男を見つめる。




窓のカーテンがはためき、暗い病室に、一筋の光が射し込んできた。

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