第20話
ツライ体を押して口を開くジェミー。
「だって…あんたが、アタシを綺麗だ綺麗だって、いつも喜んでくれるから。それが嬉しくって。だけど、こんなに全身が醜く崩れてボロボロにしまったアタシを見たら、きっとアンタに嫌われるんじゃないかって…そう思って。」
「ジェミー、この…バカッ…バカッ……バカ…ヤロウ…」
「ちぇっ、あんたにダケは知られたくなかったのに…な。」
そう言って、力無く笑うジェミー。
言葉に詰まる野獣。誰しもが口を開けず、声を掛けられず。しばしの時、重苦しい沈黙が続いた。その沈黙をうち破ったのは野獣男であった。おもむろに口を開く男。
「…オメェは綺麗だど…」
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