第17話
「チッチッチ、警部さん、ソレは言いっこナシですぜ。オラの体を見てくださせぇ。」
野獣は両腕、両足を広げ、思いっきり体を膨らます。タダでさえ大きながたいが更に大きく見え、ものすごい迫力である。
「オラァ、この面と体で小さい頃から、化け物だの怪物だのとおそれられて、みんなに避けて通られとりました。だけど、見てのとおり、この体は丈夫で、ちょっとやそっとの病気なんか、全部はじき飛ばしてしまいますぜ。ましてやジェミーの病気、屁でもありませんワ。」
「うむ…君がそこまで言うのなら…」
トッド警部はそう言いつつも、表情はやや暗かった。
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