第14話
妻が男と逃げたのではなく、ただ病気で入院していただけだったという事を知った野獣男は、途端に大人しく、機嫌も良くなった。
この分では態度の悪さで、刑期が伸びるかとも心配をされていたが、そんな警部達の心配もよそに、人一倍真面目に刑をつとめた。
塀の中でかわされるこんな会話。
「おい、そこのデカブツ。セイが出るなぁ。」
がたいの良さがここでも際だつ野獣男に臆することなく話しかける囚人。囚人達で一斉に畑を耕している。
「おう、オラァ、家にべっぴんなかぁちゃんがまっとるきに、早う刑期をあげて家に帰るつもりなんじゃあ。」
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