第13話

ケビンはトッド警部の元へと訪れていた。




「そうですか、いや、そういう事もあるかもしれないな…とは思ってたんですが。彼女の残したメモというのが、実に曖昧でね。奴の騒ぐように、男と駆け落ちしたとも取れ無くないが…いや、そういう事でしたか。先生、いいことを教えてくれました。」




そういって頭を掻くトッド警部。その腕に大きなアザが2~3目立つ。




「ところで、さっきから気になってたんですが、その手のアザは?」




「いや、あの野獣のヤロウがね、妻を出せ! 妻を出せ! と暴れまくるんですわ。こう、見えない所にもね青あざが…」




そう言って腕まくりをするトッド警部。




「いや、大変ですよ。ホント警察は」

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