第14話

涼花も笑う。二人でお茶とケーキを平らげる。


パラリンピック。100m走で涼花は、なんと銀メダルを取った。嬉しそうな涼花。メダルの授賞式。誇り高かった。


それはニュースと成った。新聞記事にも成ったそして、テレビでもさんざん取り上げられた。日本国民は涼花を愛した。涼花の走りに感動した。


涼花の清い向上心に自民党へのオファーが起きた。政治家へのアプローチに涼花は戸惑った。まどかは言った。


「涼花さん。素晴らしいことですよ。障害者で政治家。革命的なことです。ぜひ、かなえて欲しい。個人的な希望ですが、ぜひかなえて欲しい」


涼花は泣いた。

まどかは告げる。


「よかったですね。あなたの生きざまが世界に支持されてます。最高ですよ。感動しかない。あなたは清い人。ぜひ、政治家に成って世界を救ってください」


涼花は選挙区で立候補した。パラリンピックを観ていた人々が票を投じ、勝利した。


「おめでとう!涼花さん!あなたは感動を生んだ」


そう叫ぶとカウンセラーのまどかは涼花を強く抱きしめた。涼花は泣いた。

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