5.まどか

第13話

カウンセラーの新庄を失った涼花は、まどかというカウンセラー兼マネージャーを確保し、パラリンピックを目指した。涼花はジャンピングしながら走る。走る。涼花は信じられなかった。片足を失った自分がここまで走れるとは。


スポーツ義足を義足に変え歩く。歩ける。涼花はパラリンピックを目指して、本当によかったと心で泣く。でなければ、自分は一生車いすだったかもしれない。


私は走れます。

私は歩けます。


居なくなった新庄の空白はつらかったが、カウンセラー兼サポーターのまどかが

癒してくれた。一緒にカフェでお茶を飲んだり。ケーキをつつきながら涼花。


「まどかさん、私、感動しました。片足がなくても、本当に健常者より走れるってことあるんですね」


まどかはコーヒーをすすりにっこりと笑う。


「涼花さんが頑張り屋さんで本当によかったと思います。だから、結果が出ます。頑張って!」


「はい!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る