第8話
涼花の声。
「ミニスカートをはくとだめだけど、うまく歩けるようになれば、ズボンをはけば、本当に足がないとは思えないほどナチュラルに歩けるよ」
義足師が自慢げに語る。
「ありがとう、新庄さん」
涼花はカウンセラーの腕を持つ。
「希望は持てそう?」
「はい!」
涼花は笑う。そうして、涼花は義足師に見せられた。太ももそっくりの義足を。
「こいつを履けるようになれば、ミニスカートも履ける。ナチュラルに歩くのには、腕がいるけどね」
義足師は笑う。
「ありがとう!ありがとう!!」
涼花は泣く。涼花は、カウンセラーと共に、まずは競技用の義足を買う。
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