第22話
と大喜びでギャル。
肩に腕を回したまま、呆れ顔で突っ込む信也。
「おいおい、アナタそこはひとまず断るところでしょー! 女の子なんだから、嘘でも拒否しなきゃあ!」
「あー! 私のこと心配してくれてんだぁ! 信也君ってやさし~!」
どこまでも、ぴんとはずれのギャル。
そのあくまでもポジティブシンキングな言動、そして、け高いテンションに、内心苦笑いの信也。
(やさしいかどうかは分かんないけどね)
ギャルの肩に腕を回したまま、ふっとあちらを見やり、信也が心で一人相槌を打っていると、スイッと目の前を横切る人影。その華麗な人影に信也は目をみはり、視線で追う。
脇に男を連れ、腕組み歩いているしょうこだ。
同伴か、はたまたネットで新たに捕まえた彼氏か。信也の視線にしょうこも気づいたようだ。信也に向かって軽くウィンクしてくる。隣の男はそんなしょうこに気づきもしない。
そうして、しょうこは、ウィンク一つだけを残しそのままそ知らぬ顔で男に腕を回したまま、去って行った。
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