第17話
しょうこは笑う。そしてやけに悟った風に言う。いや、本当に悟っているのかもしれない。
「ま、そんなもんだよね、人間って。だから、信也さんもナンパなんてやめたら?」
「お前に言われたくねー!」
アルコールが存分に回り始めたのか、信也はわざとコミカルに声を張り上げる。ソファーから目一杯身を乗り出し。これまでの暗い話題をそっくり吹き飛ばそうとでもいうのか?しょうこは笑う。
「だよね?」
しょうこの合の手に、二人は顔を見合わせて笑う。信也はしょうこに促されるがまま、しこたま飲んだ。そうしてしこたまオカマ倶楽部を楽しんだ。
ショーに会話、酒におつまみ、そうして、決してそんな趣味は無いのけれど、馬鹿げたちちくりあいも、ちょっとばかり。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます