第2話
「それともなんだ? 写真に撮ってネカマに引っかかったマヌケな男として、サイトにでも載せるか? ん?」
オレはあからさまに鼻でせせら笑う。
相変わらず、物静かにアイスティーをストローで吸う男。
「別にいいよ、自分で言うのもなんだけど、イケメンな方だから、ネットに写真を流されたって痛くも痒くもないし。むしろ、オレに惚れちゃう女が続出したりして、あはは!」
と言いつつ、内心びくびく。ネットで顔バレはヤバすぎだろー? ネットには好奇心旺盛なヤツや悪趣味な輩も多い、顔バレしたら、何やられるかわかんね。
いや! ここはつけ入らせたら負けだ! 車の事故でもそうじゃない、強気で出たヤツが勝つのさ。
「黙ってちゃわかんないよねぇ? 何とか言ったら?」
そんな風に闘争心バリバリで、半ば攻撃的な言葉を片っ端から浴びせかけていたオレに、目の前のネカマ野郎が一言。その言葉を聞き、オレぼーぜん。
奴はかくのたまう。
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