二章:男の魅力と魔法
第4話
いつものガソリンスタンド、男の笑顔、
「いつもありがとうございます。今日も天気がいいですね」
「そうですね」
冴子も笑う。
「冴子さんはよく車に乗られるんですか?」
「どうしてそう思うんですか?」
「だってこのガソリンスタンドにこんなにしょっちゅう来るんだもの。まさか、ここだけでガソリンを入れているわけないし」
冴子は口を開く。
「実は通いつめてるんです」
虚をつかれた男の顔。
「え?」
「ガソリンを入れるときは、全部ここにしてます」
「どうして?」
冴子が笑う。そうして、はつらつとした声で言い放つ。
「あなたに会いたいから」
驚いた顔をする男。
「ドライブに行きませんか? 今度の日曜、お暇なら」
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