第39話
これまで以上にはかばかしくない大山のトーク。
というより、むしろあまりにスリリングな解説。これでは花子に真意が伝わるどころか、大きく誤解を招いてしまうと大輔は唖然とする。大焦りした大輔が大山の話途中で両手を振り回し、無理やり解説を止めに入る。
「わー! もーやめ! 次だ次!」
これ以上ヘタにしゃべられるとますます話が紛らわしくなるのを危惧したのだ。
「んだよ~!!」
「もう、それ以上話すな! いいな絶対だぞ! オレがもどるまで一言も話すな!」
話の腰を折られ、不服そうな大山に釘を一本二本と刺し、大輔は再び携帯を取り出しリビングを駆け出す。
そうしてかれこれ何時間が経過しただろう?
気がつけば、花子宅リビングにはざっと見て総勢二十三名の来訪客がひしめいている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます