第4話

「これで、胸を張って音楽活動できそう!でも、天才ってほどでもないですよ」

と一志。謙遜する。


「なに?その急にしおらしい感じ。自慢はしないのね」

と音羽。バツが悪いのか一志が、立ち上がる。そうして派手にジェスチャーする。


「みんな、ちょっと聞きたいよね?音羽の天才っぷり、『戦火』流そうよ!」


「てれるなぁ!ファンのみんなもどうやったら戦争が止められるか考えよう!俺の音楽が止めるわけじゃない、俺の音楽を聴いて、みんなに立ち上がって欲しいな」

自信ありげな音羽。組んだ足を入れ替える。


音羽の戦火が流れ、みんながコメントをしまくる。


『反戦!』

『戦争反対!』

『音羽は天才!』

『ラブ&ピース!』

まだまだコメントがあふれ出る。


しばし聞き入っていた一志が口を開く。

「いい、いい『戦火』、何度聞いても悪寒が走るすごさ。なんかくやしー!」

と一志が軽く悔しがる。

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