4.ミサイルを撃たずに
第4話
「花火?」
「大統領の御用達の
占星術の先生が言ってたらしい」
ジョンが解説する。
「何を?」
ハリーは怪訝そうだ。
「ミサイルではなく、
花火を打ち上げなさい、だと」
「なぜ?」
この軍に何人かまぎれた
女軍人のアリスが顔をのぞかせた。
「危ない! しゃがめ!」
無防備な背中を見せる
アリスにハリーが叫ぶ。
ジョンは不敵な笑みを
浮かべ言う。
「ミサイルではなく
花火を打ち上げれば、
戦争があるいは止まるかもしれない、だと」
「こんな目くらましなもので」
ハリーが言う。
「まぁ、見ろよ!」
ジョン。
「まぁ、キレイだけど」
ハリー。
「最高のホワイトデー
プレゼントだと思わない?」
ジョンの言葉に、
ハリーが夜空を見上げる。
すると
「なんだ、泣いているのか?」
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