第8話

「ってか、そもそも、そのお酒がマズイんじゃないの? まだ、お昼じゃん? キミ、アル中かなんか? こんな真っ昼間っから、酒ってさぁーおかしくない? ひょっとして


こないだも飲んでたんじゃない? そんなんだから、吐いちゃうんだよ!」




 僕はそこまでまくし立てるように責め立ててようやく気が済んだ。彼女は僕の怒涛の説教に一瞬不服そうな顔をするも、特に堪えるといった風でもなく、よりによって僕の目の前で大関のカップに口をつけ、酒をちびちびやりながら言う。




「うーん、そういうんじゃないんだよねぇ? なんでかわかんないんだけど、飲んでいる方が調子がいいのよねぇ。不思議、不思議」

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