六章:あらしの後

第33話

玄関先の扉に向かい言葉を投げかけると、そのまま振り返らずにミーナは立ち去る。





*****





実家に帰ったミーナ。家出をしたこと、妊娠したことを話すと、




「このバカ娘!」




と父親が頬をはった。だけどそれから




「おかえり」




と父が抱きしめてくる。




「本当にどんだけ心配していると思ってるんだ!」




「ごめんなさい、パパ、ママ」




父に抱きしめられる娘を見、涙を流す母。涙を流すミーナ。

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