第26話
ミーナがひらめく。ドラッグストアで検査器具を買うとそこには妊娠の兆しが。
それでも信じられず、ミーナは産婦人科で検査する。すると妊娠四ヶ月であることが判明する。
診察室からの去り際ミーナが悲しく笑い出す。
「あは! ……あははは! なんか、アタシ、死ねなくなったみたい。あはは! 絶対死ねない!」
人気の無い廊下で、ミーナは叫ぶ。
ちょっとだけ涙がにじみ、そうして瞳をこするミーナ。
「……おかえり、フラッシュ2号」
そうして、そっとお腹に両手を乗せる。
「フラッシュ2号。あんたはきっと幸せよ。だって、こーんな平和な国に産まれたのだから」
既に母親のまなざしで見つめる。あどけなさも残し。
「あんたのパパは偉かったよ。…だって、ちゃんと自分で自分のケツを拭ったんだもん…かっこよかったよ」
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