四章:アフガニスタン2

第17話

ガガガガガガガガ




ドドドドド




ドーン! ドーン!




ガガガガガガガ




戦火の飛び散るアフガンの中。フラッシュは危険地を避けつつ、ひたすら写真を撮り続ける。命の危険にさらされているセイか神経が研ぎ澄まされる、面持ちも日本と居た頃と異なり、どこか精悍だ。




だが、次の場面。




(ココハ…)




目の前に暗闇が広がる。フラッシュは目隠しをされた状態だ。




(俺ハ今ドウナッテイル?)




両手を背後で拘束されている。




アフガニスタンで写真撮りに励んでいたところ、突如後頭部を殴られ、視界が暗くなり、ここまで運ばれたのだ。目隠しを取られる。どうやらアジトの場所を知られたくなかったらしい。




一人のアフガニスタン人が銃をと長剣を手にフラッシュに言う。




『お前は日本との交渉のための商材だ』




ネイティブなイギリス英語。アフガニスタン人は日本語がしゃべれないらしい。フラッシュもネイティブな英語で答える。




『商材ってイッタイナンなんだ、俺はニンゲンだぞ』




『見せしめの為にいたぶって、日本円をいくらか寄越すよう告げる』




アフガニスタン人は笑う。




『そうだな、ざっと100臆ドルだ。それから日本を通してアメリカの軍隊を撤退させる』

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