第3話
「バカか! 誰が、襲うか」
と言った先、ミーナが再びキスをしてくる。やっぱり幼稚なキスだ。
「えへへ、2回目だよーん!」
しばし呆れ顔のフラッシュだが、気を取り直し、ミーナと向き合う。
「キスだけだぞ」
フラッシュがそう言うとミーナがにっこり笑う。そうして、唇を突き出してくる。利き手でミーナのアゴを支えながらフラッシュ。
「口をもっとあーんってあけろ」
言われた通りあーんとする、ミーナ。その中に舌を差し込まんとするフラッシュ。
「どうせ死ぬんだ! 俺の技を駆使して、最高にきもちいいキスをしてやるぜ」
さっきまで見も知らぬ二人。だけど二人は、抱きしめあい、互いの唇をむさぼりあう。しばしの後、一旦顔を外し、ミーナ。
「死ぬほどキモチイイ…」
うっとりとした顔でミーナが言う。フラッシュのキスにすっかりととろけきっている。当初は立ったままキスをしていたのに、いつの間にか、二人は車のシートにもたれかかっている。
「俺も」
とだけ言い、フラッシュは再びミーナの唇をむさぼりに入る。最高の快楽をすくうようひたすらキスを続ける。
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