第4話
ここは、フラッシュの住むアパート。
「とうとう生き残っちゃったね」
とミーナ。
「カンペキ当初の目的を忘れちゃったな」
フラッシュも憮然とした顔で言う。
二人はベッドの上で並んで寝転んでいる。勿論裸だ。
練炭自殺のキスをきっかけに、ミーナがフラッシュのアパートに家出同然で転がり込み。いつしか二人は肉体関係で結ばれていた。今やスッカリ同棲状態である。
「でも、だーいすき!」
ミーナがフラッシュに抱きつく。
ミーナの肌のぬくもりを感じながらぼやくフラッシュ。
「なーんだかなー、俺らキスに救われちゃったの? なんだか間抜けだな」
「そんなことないよ、二人はベターハーフに出会えたんだよ」
「キスから始まるベターハーフか?」
「っていうよりも死の極限状態から生き延びた二人が恋に落ちたんじゃないの?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます