突然ミーナが叫ぶ。フラッシュを引きとめ、叫ぶ。

「私、いじめられたの！　処女なのに、ヤリマンだって、エンコーしてるだとか、いろんな人たちと肉体関係を結んでるとか、嫌いな子に吹いて回られて、で、みんなそれを信じちゃって、いじめがどんどんエスカレートしてきて！　それで死ぬことにしたの、処女で死ぬのはシャクなの！　だから、フラッシュさん、して！」

「バカかお前は！　これから死ぬっていうのに、むしろ純潔のまま死ねよ！」

「だって、私、キスだってしたことないのよ！」

「いーじゃねーか、お前は純潔のまま死ねよ！　それがそいつらへの報復だ！」

「ダレも信じてくれないもん！」

ギュム！　ミーナーがフラッシュの唇に自らの唇をくっつける。

「だからフラッシュさんがして！」

幼稚なキスをしてくるミーナ。

「バカか、もう穢れちゃったじゃねーか！」

「ちょっと気持ちよかった」

ミーナがてへっとした顔で言う。そうして上目遣いでフラッシュを見つめる。愛らしいミーナーの暴挙に胸を一瞬わしづかまれたフラッシュだが、気を取り直して言う。

「どうなっても知らねーぞ！　俺も男だからな、お前みたいに可愛い奴にそんなことに言われると、やっちゃうぞ！　てか、めちゃくちゃ襲うぞ！」

とミーナを突き放しながら言う。

「襲っていいよ」

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