第9話

『あれ?転校生?迷子?』



『えっと、だれ?』



道に迷っていたら声を掛けられる。




『泣いてんの?どっか行きたいの?』



『理事長室に、ヒック、うぅ………。』



『理事長室にいきたいの?連れてって

あげるから、泣きやめよ。僕が泣かしてる

みたいじゃん。こわくねえから。』




『ヒックヒック…ありがとう。』



『いーえ、で、名前は何ちゃん?』



『キザキッ、、うぅぅ、、ヒメカ、、』



『ひめかちゃん?俺は玖賀 悠妃』



『ゆうひ、、、、、』



『そう、ゆうひ。よろしくね。』



『よろしくお願いします。』




道に迷っている途中で

会った玖賀 悠妃。



これから長い付き合いになるとは

この時は思っていなかった。


いや、長い付き合いになることは

わかっていたことだけど。



ーーー悠妃くん。



悠妃くん。



私たちの運命は何なんだろうね。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る