第90話

父:「優哉に言われてな。お前が梨絵ちゃん支えてやれなくてどうするって。家系を理由に、梨絵ちゃんから逃げてそれでお前は後悔しないのかって。」



妃響:「うん、言ってたよ。掴み合いの喧嘩をしたって。梨絵ちゃんが求めているのは史哉だって。俺は身を引く、だなら一緒にならなくても、今の梨絵ちゃんから逃げるなって。優哉さん言ってた。」



父:「そこまで話していたのか、優哉は。そうか。」



妃響:「ま、俺が無理言って聞き出したんだけどね。」



そう、あまり話したくなさそうに

していた優哉さんに無理を言って

無理やり聞き出した。



今、思うと何で知りたがったのか

わからない。


俺も、優哉さんの子供って

思いたかったのかな。




――――……




「ねえ、優哉さん。」



「なんだ、妃響?」



優哉さんと出会って2年が経った頃。



俺は、優哉さんの会社に

情報管理のやり方を教わりにきていた。



疑問に思っていたことを聞く。

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