第88話
父:「俺も梨絵子もショックでな。梨絵子のことを支えられるほどの力は俺に持ち合わせてなくて。俺は、逃げたんだよ、梨絵子からも菜緒の死からも。」
妃響:「逃げたって?」
父:「修行と題して…地方に…玖賀で必要な技術の習得をしに2年…まではいかないけど、玖賀の家から離れた。」
妃響:「その間…は、母さんは優哉さん…に支えてもらってたってことか。」
父:「そうだね。優哉は玖賀…極道の世界ではなくて、裕福な家庭で…一般の家庭に養子に行ったから、その方が梨絵子も安全だし、幸せになれると思った。」
妃響:「思った…までは分かるけど、朝妃…は違うか。玖賀の家に嫁いできたよね?だから、俺が存在するわけだし。何、別れなかったの?」
親父が修行に行って
その間、優哉さんと母さんは
お互い支え合ってきた。
それで、終わりで良かったんじゃないの?
玖賀と優哉さんの家庭は
正反対の家庭だったし…
親父の言う通り、
優哉さんと一緒になっていれば
別の人生もあっただろうに…
なんで、玖賀に……?
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