父：「梨絵子と結婚してなければ、朝妃や妃響…子供達の父親になることは無かったけど、結局、俺は…梨絵子を手放すことが出来なかったんだ。」

妃響：「菜緒ちゃん生まれたあとは別れてたってことだよね？」

父：「そうだ。16歳の時に菜緒が生まれて20歳…21歳？になるまでは、梨絵子との関係は断っていた。」

関係は断っていた…

母さんは…

娘を出産して、子供を取り上げられて

子供に会うことすら出来なかったのか。

子供と会えたのは…

葬式……だったのかな。

菜緒ちゃんが殺されたことによって…

父さんと…久々に再会したのかな。

父：「妃響はもう、わかってると思うけど梨絵子と再会したのは菜緒の葬式だ。」

妃響：「うん、そうだよね。」

やっぱり……

って言っていいのだろうか。

娘との再会が葬式って…

話すこと…できないの……

笑いかけてもらうことも…

泣いたり、怒ったり…

してもらうこともできない。

母さんはずっと辛かった…だろうな。

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