第60話

妃愛:「隠れ場ってどこ?」


悠妃:「もうすぐ!」


妃愛:「もうすぐ……って…どのくらい…………?悠妃くん………!」



もうすぐ??って…どこだろ……



視界に入る景色が

木と池…しかない。


落ち着く場所に

向かっているんだろうけど



悠妃くん。


ちょっと……しんどいから…

休みたいな……


距離がある場所なのかな。



前を歩いていた悠妃くんが

突然、立ち止まり


後ろを歩く私を見てくる。



悠妃:「………妃愛?」


妃愛:「え?突然止まってどうしたの?」


悠妃:「いや、体調悪いよね。ごめん……何で、気づかなかったんだ、俺……ごめん………」


妃愛:「えっ…体調は…うん、良くないけど……我慢できるし、大丈夫だよ。」


悠妃:「……いや、無理はさせたくない。また、また来よう?ってか……連れてきてもいいかな?」


妃愛:「うん、また連れてきて。」


悠妃:「良かった……。」



ホッとしたように

安心している、悠妃くん。



突然立ち止まったのは


何か思い出したのかな。



それとも、私の体調を

気遣ってなのかな。


どちらにしても、有難い……

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