第47話
その日から、朝妃は家に帰らず
蒼空の倉庫に泊まり喧嘩に明け暮れた。
時には、仲間である人たちにも手を挙げ
そのたびに妃響はとめていた。
朝妃は蒼空の中でも居場所をなくし
かけていた。
ある日、同じように暴れていた朝妃。
我慢ができなかった仲間、碧空に
『ここにはくるんじゃねえ!!』
そう言われてしまった。
当時の総長だった颯大さんも朝妃に
暫く出入り禁止を命じた。
家にも蒼空にも居場所がない。
約束を、破って時々倉庫には来ていたが
出入り禁止から半年以上荒れ狂う
毎日を送っていた。
居場所がない。
その事実が苦しめた。
朝妃自身、精神的に限界がきていた。
朝妃の味方である、妃響も自分の想いを
わかってもらえない朝妃に……限界がきていた。
こんなことしたいわけじゃないのに……
暴れていないと落ち着くことができない…
何にもならないことはわかっているのに。
それでも、止めることができない……
苦しい、苦しい…………苦しいんだよ。
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