第37話
わかるけど…………。
わかるよ、妃響兄の言いたいことも
思っていることも理解はできる。
でも、長年追いかけてきた人を……
死んだって現実を言ったところで前を
向けるなんて思わないよ……
心を閉ざしてしまうと思うよ………
妃響:『無謀とは思ってる。危険な賭けだとも。妃愛が自分の力で向き合うことが1番いいこともわかってる。向き合う為には、現実を
知らないと出来ないと思わない?』
雅妃:『そうだとは………思うけど……。』
妃響:『今の妃愛に情で接したら、今以上に
朝妃の姿を追い求める。俺のことも朝妃だと
重ねてみてることも多い。代わりの存在作って哀しみや寂しさ満たして、それが幸せになる?』
雅妃:『…………………幸せ…………』
妃響:『妃愛は何のために生まれてきた?
朝妃の姿を追いかける為に生きてるのか?
そうじゃないでしょ。妃愛は妃愛という人間の人生を生きる為に生まれてきて、今を生きてる。朝妃の姿を追い掛けるなんていらないんだよ。』
雅妃:『……ッッ…………いらない……』
妃響:『俺も追い掛けてる立場だから何言ってるんだって話だけど、自分の人生は居ない人を追いかける為の人生ではないよなって思うの。』
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます