第31話

燈妃:『てかさ、今車運転しながら電話してるよね?近くに誰かいるの?』



妃響:『あー………雅妃と出掛ける途中。』



燈妃:『雅妃と?意外。ふうん。妃愛が

ひいくんは電話しながら運転するって言ってていつか警察に捕まると思うって心配してる。』



妃響:『……………気をつけます。』



燈妃:『連絡しなかった俺も悪いけど…

大丈夫だから安心して。運転気を付けて。

妃響兄、過労で倒れたばっかなんだから

少しは休まないと。妃愛も落ち着かないよ。』



妃響:『ん、わかった。ありがとうな。』



燈妃:『昼頃には帰る予定だから。』



妃響:『了解。あと、よろしくな。』



燈妃:『うん、わかった。』




過労で倒れた………?言ってたけど…


あれ?詳しく聞いた覚えがないな。



最近、疲れてるように見えたけど……


過労で倒れた?え?休むべきじゃないの?




妃響:『あはは。倒れたんだよな……。

大したことはないんだけど燈妃が騒ぐから…』



雅妃:『休むべきでしょ。』



妃響:『わかってるよ。』



雅妃:『じゃあ帰ろうよ。』



妃響:『いや、帰らない。雅妃と話を

しないといけないと思って来てるわけだから

何も話さずには帰れないよ。』



雅妃:『俺?』

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