第30話
妃響:『とりあえず乗って、行くよ。』
雅妃:『わかった。』
妃響:『あと、スピーカーにして燈妃に
電話かけてくれる?容態気になるんだ。』
雅妃:『え?電話しながら運転すんの?』
妃響:『いつもしてる。……ダメだけど。』
雅妃:『………仕方ないな。見逃す。』
妃響:『さんきゅ。』
容態が気になるか…。そんなに悪いのかな。
燈妃が行ってることにもビックリだけど。
朝妃兄が考えてたことにもビックリだけど。
まあ、確かに……燈妃は兄弟の中で浮いた
存在ではあったのかも…印象がないな…。
妃響:『もしもし、燈妃?』
燈妃:『あ、はい。妃響兄?』
妃響:『ん?寝てた?』
燈妃:『いや、起きてる。』
妃響:『そっか。親父や皆に話したから。』
燈妃:『ん、わかった。今後のことは
これから話していくんだよね?』
妃響:『うん、そう。俺が…話していくから。燈妃には妃愛のこと任せた。支えてやって。』
燈妃:『了解。妃愛、落ち込んでたよ。
ひいくんのこと傷つけちゃったかなあって。』
妃響:『いや…。うん…。』
燈妃:『散々泣いて、やっと寝たから。』
妃響:『泣いて?え?』
泣いてに引っかかるぞ。っていうか、
燈妃ってこんなに喋るんだ。
意外と言うか、ビックリだな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます