第30話

妃響:『とりあえず乗って、行くよ。』



雅妃:『わかった。』



妃響:『あと、スピーカーにして燈妃に

電話かけてくれる?容態気になるんだ。』



雅妃:『え?電話しながら運転すんの?』



妃響:『いつもしてる。……ダメだけど。』



雅妃:『………仕方ないな。見逃す。』



妃響:『さんきゅ。』




容態が気になるか…。そんなに悪いのかな。



燈妃が行ってることにもビックリだけど。


朝妃兄が考えてたことにもビックリだけど。




まあ、確かに……燈妃は兄弟の中で浮いた

存在ではあったのかも…印象がないな…。




妃響:『もしもし、燈妃?』



燈妃:『あ、はい。妃響兄?』



妃響:『ん?寝てた?』



燈妃:『いや、起きてる。』



妃響:『そっか。親父や皆に話したから。』



燈妃:『ん、わかった。今後のことは

これから話していくんだよね?』



妃響:『うん、そう。俺が…話していくから。燈妃には妃愛のこと任せた。支えてやって。』



燈妃:『了解。妃愛、落ち込んでたよ。

ひいくんのこと傷つけちゃったかなあって。』



妃響:『いや…。うん…。』



燈妃:『散々泣いて、やっと寝たから。』



妃響:『泣いて?え?』




泣いてに引っかかるぞ。っていうか、

燈妃ってこんなに喋るんだ。



意外と言うか、ビックリだな。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る