第17話

母さの腕に抱かれていた妹はずっとぐずっていてずべての謎が解けた俺は、妹をずっと見つめてたんだ。



生後5ヶ月くらいだったかな?




そしたら、俺のほうを見て手を伸ばしてくるの。




母さんが妹を俺に抱かしてくれてさ。





抱っこした妹は温かくて可愛かったんだよ。



はじめての妹でさ。弟とは違った可愛さがあって。




もう俺はメロメロになっちゃって。




この子を護っていきたい。って思った。



妹には、父親も兄もいない…………

だからせめて俺が傍に居ようって決めた。



後から聞いた話だけど、母さんは

子宮ガンだったみたいでね。


病気わかってたのに、1人で産むの決めた

みたいでさ………いずれ母さんも亡くなって

妹が1人になるのがわかった。



俺も跡を継がないといけないし、

母さんは危険な世界に妹を巻き込みたくない

って願ってたし………



だったら、せめて小学生にあがるまで。



俺の中のリミットを決めたんだ。





その日からかな、仲野の豪邸に毎日行くように

なったのは。颯大さんも碧空も俺が倉庫に来ないと仲野に来てるの知ってるから連れ戻しにくるの。




せっかく、妹と遊んでるのに邪魔されるんだぜ?





まじ、腹がったったんだよな。

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