第16話

『朝妃、ごめんね。私、仲野の娘なのよ。』





は?仲野の娘?あの仲野の娘?嘘だろ?みたいな。



いってることわけわからなくて固まっちゃってさ。






『この子は、史哉くんとの子どもよ。朝妃が思ってるような他の人との子どもじゃないから。朝妃の妹よ。きさきのあいって書いて妃愛よ。』





妹…妹?一気に言われすぎて困惑したけど俺が思ってるような子どもじゃないってことに安心したんだ。





『朝妃や妃響のことは、颯大や碧空から聞いてたの。』





知っている名前が出てきて俺は驚きを隠せなかったけど颯大さんも碧空も仲野だったなと思い出す。



だから、幸哉さんや母さんが俺のことを知っていてもおかしくはなかったんだ。





2人とも知っていたのに隠されたいた事にムカついた。




俺が暴れる理由も、颯大さんはわかっていたんだな。


そして、碧空もわかっていた。





なんだか、気に食わないけどほっとしたんだ。

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