第3話
妃響………………………。
突然で驚くよなあ。
こんなこと妃響にしか頼めなくてさ。
俺さ、母さん居なくなって荒れてさ、
後を継ぐっていうプレッシャーもあってさ。
毎日がどうでもよかったんだよな。
守るものも居なければ、大切な人もいない。
いっそ、居なくなりたいとか真面目に思ってた。
妃響は知らなかっただろ?
俺は、完璧な男じゃないんだよ。
完璧な兄でもないんだよ。
現実から逃げようとしてた弱い兄なんだ。
情けないって思うか?
妃響の俺のイメージって何?
俺が家族の中で、唯一頼れたのが
妃響だったから、妃響にメッセージ遺します…
後を継ぐって、たくさんの人数を背負うから
しっかりしなきゃいけないとか、
ミスしたらいけないとか守っていかないといけないとか、色々考えてた。
予想以上にプレッシャーだった。
正直、俺には向いてないと思ってた。
継ぎたくなかったわけではないけど
特別やりたいこともなかったから………
NOと言える理由もなくなんとなく継いだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます