第3話

妃響………………………。




突然で驚くよなあ。




こんなこと妃響にしか頼めなくてさ。




俺さ、母さん居なくなって荒れてさ、

後を継ぐっていうプレッシャーもあってさ。



毎日がどうでもよかったんだよな。




守るものも居なければ、大切な人もいない。




いっそ、居なくなりたいとか真面目に思ってた。





妃響は知らなかっただろ?



俺は、完璧な男じゃないんだよ。


完璧な兄でもないんだよ。





現実から逃げようとしてた弱い兄なんだ。







情けないって思うか?


妃響の俺のイメージって何?



俺が家族の中で、唯一頼れたのが

妃響だったから、妃響にメッセージ遺します…




後を継ぐって、たくさんの人数を背負うから

しっかりしなきゃいけないとか、


ミスしたらいけないとか守っていかないといけないとか、色々考えてた。



予想以上にプレッシャーだった。



正直、俺には向いてないと思ってた。



継ぎたくなかったわけではないけど

特別やりたいこともなかったから………

NOと言える理由もなくなんとなく継いだ。

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