第2話

side 父




妃響:『これかな。寝返りのやつは。』



父:『妃響宛のメッセージか。見るよな…?』



妃響:『うん、俺は見る。』



『『『『俺達も見るよ。』』』』



父:『燈妃は居ねえけど、帰ってきたら

燈妃にも見せてやってくれ。妃響頼んだよ。』



妃響:『わかった。』




朝妃、ごめんな…………



父親なのに、父親らしいこと何もしてこなくて

やりたかったことあっただろうに…



生まれた時は跡継ぎなんてさせたくないって思ってたのにな……俺は、

最低な父親だよ。ごめん。



朝妃には、組を継いでもらうことしか

俺は考えてなかった……

ごめんな…朝妃…ごめん。



朝妃が死んで、俺はお前のこと何も

知らなかったって思い知らされたよ……


そこで、反省すれば良かったんだけど

妃響にも、朝妃と同じようなことさせた。



父親失格だよな………ごめんな………




朝妃、あの日何があったんだ?


どうしてあんな所で亡くなってた?


誰かと会ってたのか?


どこか苦しいところがあったのか?




朝妃……………俺はわからないとこだらけだ…





何も分からないから前に進めない。

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