第165話

1歳半の誕生日パーティー。

咲美愛が俺の元へやってくる。



抱っこしてくれって。



その顔は、姉ちゃんそっくりで。

涙が溢れそうだったんだ。




ハイハイしてきて、俺を呼ぶ。


"きょー、きょー"って。




もう喋れるようになったのか。


そうか、大きくなったな。




手を伸ばし、膝の上に置く。





咲美愛の体温が暖かい。


あぁ、生きてる。この子は生きてる。



ポロポロと涙が溢れる。





ずっと、現実から逃げてきた。


でも、もう逃げないよ。




姉ちゃんが願っていた女の子。


可愛い可愛い姪っ子だから。

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