第164話
そんな姉ちゃんが亡くなった。
咲美愛を、遺して亡くなった。
出産をもっと反対していたら…
いや、認めてあげていたら…
答えのない問いに涙が溢れる。
どうしよう、どうしたらいい?
裕貴は咲美愛を育てるといった。
誰も反対なんてしない。
そのほうが咲美愛も幸せになれる。
"このことは内緒にしよう"
そうみんなで決めたんだ。
絶対に知られてはいけない。
裕貴は俺の元へやってくる。
腕には小さな咲美愛を抱いて。
でも、俺は抱っこはしない。
触ることなんて許されないんだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます