第46話
『なに、咲美が恋だって?
どこの、どいつだよ。おい、拓望。
それは、本当なのか?どんな男なんだ?』
げ。父さん………なんというタイミング。
父さんの耳にはいれたくなかった。
溺愛している1人娘が恋なんて…
考えただけで恐ろしすぎる。
『ま、まぁいい男だよ』
父さんの鋭い目が光る。
『そうか、そうなのか。いい男か。
俺の目で確かめないといけないなぁ』
おーーーい。父さん。暴走しないでくれ。
幼稚園も時、同じクラスの男の子に
ホッペにチューされたことあったっけ。
偶然、父さんは見ちゃったんだよなぁ。
チューされちゃったあ、なんて
言ってる咲美を見てショックを
受けていたっけなぁ。
なんて、懐かしかったあの頃を思い出す。
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