第20話

手術室の扉が開く。



みんなの視線が一気に保育器へと

向けられる。



(ち、ちいさい。大丈夫なの)



(生きてる?生きてるの?)



(どうして………。)




誰もが泣きたくなった。

あまりにも小さい赤ちゃんに。



医者が家族に告げる。


『体重が小さいのでNICUに連れて行きます。』



それだけ言って家族のもとを立ち去る医者。



性別や身長など詳しいことは何も

聞かされなかった。



そして、手術室では異変が起きた。

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