第3話

『ちょっと、待ってよ咲美ちゃん、

私、頭がついていかないんだけど』



え?え?どういうこと?なの?


と混乱した様子の母親の姉である

奈保美叔母ちゃんが言う。




『そうだよ、咲美どういうこと?

俺、頭悪いのかな。幻聴がきこえる』



母親の兄である龍次叔父ちゃんが

混乱した様子で私に言う。



『なおちゃんも、りゅうちゃんも

今言ったことは本当だよ。

幻聴なんかじゃないの。現実だよ』



『なんでよ!どうしてよ!』


なおちゃんが叫んで泣き出す。


『どうして、どうしてなの?

嘘なんかじゃないの?』



『奈保美落ち着け、叫びたいのは

咲美愛だろ?お前が取り乱して

どうするんだ。話をとりあえず聞こう。』



なおちゃんの旦那さんが言う。



『咲美愛、それは本当なのか?

俺も本当は信じたくない。でもその

表情を見る限り本当なんだな』



真っ直ぐと私を見つめる

なおちゃんの旦那の義之くん。



義之くんはいつだって私の味方。



みんなが慌てる時ほど状況を冷静に


判断して動いてくれる大好きな叔父さん。

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