第78話

「分からなかったら、聞いてこい?教えてあげるくらいは出来るから。」


と。悠妃には、超、超、超甘い妃響は

課題を手伝ってあげる。


なんて言ってたな……全く…甘すぎる。



「ひいにいっ、出掛けるのっ?」


どうやら、午前中はお出かけらしい。


妃響と一緒に居たかったであろう

悠妃は、若干落ち込んでいる。



「ん、お出かけ。

妃愛、学校まで送ってやるから準備して。学校行くんだろ?」


「…………おくってくれるの?」


「うん。だから準備しておいで。

待っててあげるからな?学校いこう?」


「うん!わかった!準備するっ!」



甘えることを我慢してきた妃愛に

妃響は甘い。竜妃も、雅妃も、煌妃も。



どうやら、学校に送って行って……

そのまま用事を済ませるのだろう…。


妃響の予定は忙しいからな。



「いいなあー………いいなあ〜……」


妃響の隣にちょこんと座り

甘えている悠妃は、やっぱり末っ子。



「甘えん坊。お子ちゃま。おちび。

でも、可愛いなあ〜……悠ちゃんは。」



生まれた時から、可愛がってきた悠妃の

成長がどうやら寂しい、妃響。


目に焼き付けようと、

1日たりとも無駄にはしたくないらしく

悠妃と妃愛に対しては、特別甘い。



そんなこんなで、現在いまの玖賀は

10年前と変わらない。



妃響が中心に存在する。




――― 完結 ―――

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る