第77話

「ん?煌妃か。どうした?」


反応しなければいいものを………

煌妃に甘い妃響は、無視をしない。



「ッッ!あの、あのさっ……今日、お出かけしたいっ!」妃響が反応してくれたのが、嬉しい煌妃は…ニコニコ笑っている。



「んー?今日……?今日は無理だよ。」


「ぇぇえええッッ………だめなの……」


「今日はだーめ。はい、行った!

煌妃、もう時間だぞ。行ってこい。」


「…………はーい…………。」



妃響とお出かけしたかった煌妃。


断られたのがショックだったのか…

若干落ち込み気味で、リビングを出ていく。全く………甘えん坊は変わってねえ……



「ひいにっ?ひいにいっ!」



煌妃が出ていったと思いきや…

今度は、悠妃が妃響に甘え始めた。



「悠ちゃんも、今日はだーめ。

莉音が学校終わったら、家来るから。

悠ちゃん、何か作っといて?」


「ッッ!うんっ!作っておくね!」


「莉音と一緒に、悠妃の大学の課題見てあげるから。いい子にしてるんだぞ?」


「分かった!」



間もなく卒業を迎える悠妃―――……



大学から、大量に届いた課題は

ついこの間の出来事。



課題の量を見て、言葉を失う悠妃に

妃響は大笑いしていたな。

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